クリスマススペシャル!第98回『本読み会/ワイルダー』&『忘本会!2024』のお知らせ
今回はクリスマススペシャルということで、ソーントン・ワイルダーの一幕撃『長いクリスマスディナー』を、食事と一緒に楽しもう!という企画を立てました。会場は幡ヶ谷駅近くの「7CAFE」さんを貸切で使用させていただく予定です。定員はございますが、皆様のご参加をお待ちしております!
今回はクリスマススペシャルということで、ソーントン・ワイルダーの一幕撃『長いクリスマスディナー』を、食事と一緒に楽しもう!という企画を立てました。会場は幡ヶ谷駅近くの「7CAFE」さんを貸切で使用させていただく予定です。定員はございますが、皆様のご参加をお待ちしております!
日本文学報国会からの依頼で書かれた『女の一生』。しかし戦下のプロパガンダ作品としてその命を終えるのではなく、戦後に改訂を加えて甦り、日本の新劇を代表する作品となりました。
今回扱うのは戦前・戦中を代表する劇作家・森本薫。読むのは杉村春子主演の超ロングラン公演で知られる名作『女の一生』です。誰かのために何かを我慢しながら、それでも懸命に生き抜いていく“女の一生”、声に出して読みながら、味わっていければと考えています。
ドラマチックな出来事は起こらず、ひたすら男女の対話が続くだけ。しかし、声に出して読んでみると実に様々なイメージが湧き起こってくる。この戯曲は「対話」という行為のあり方そのものを描いているのかもしれません。
今回扱うのは2019年のノーベル文学賞受賞作家、ペーター・ハントケの『アランフエスの麗しき日々:夏のダイアローグ』。少し難しさも感じる作品ですが、声に出して読むことで、何か見えてくるものがあるだろうと期待しています。
物語の筋を追って楽しむというよりは、イメージの飛躍や混乱に巻き込まれる、濁流に流されてしまうような感覚。痛烈で猥雑な詩やユーモアが幾重にも折り重なる、不思議な戯曲です。
昨年3月のコラボ企画、実はもともと戯曲の読書会を開催するサポートをして欲しいというワークショップのご依頼が発端でした。今回、晴れて第二回の開催告知にこぎつけたとのことで、ワクワクするような、誇らしいような、嬉しさを感じています。
皆さん報道でお聞きになっているかと思いますが、今月4日、唐十郎さんが亡くなられました。アングラ以降の現代日本演劇を代表する劇詩人の死を悼み、次回『本読み会』は唐さんの作品を読もうと思います。作品は現在劇団唐組でも上演中の『泥人魚』。開催まであまり日がありませんが、ご都合つく方はどうぞご参加ください。
喜劇なのか悲劇なのかよく分からない、シェイクスピアの「問題劇」。こうした違和感を語り合えるのも、新たな切り口でドラマを見つめる「本読み」ならではの面白さです。