第98回『本読み会/ワイルダー』&『忘本会!2024』レポート(と、年始のご挨拶)
あけましておめでとうございます!『本読み会』もとうとう活動21年目。今年もまた一冊一冊、戯曲を手に取っていければと考えています。本年もどうぞよろしくお願いいたします!
・・・と、年始のご挨拶をしたところで、ちょっと流れに逆らうようですが、昨年末開催の第98回のレポートを掲載させていただきます!それでは、どうぞ。
過去に開催された活動の報告記事です。
あけましておめでとうございます!『本読み会』もとうとう活動21年目。今年もまた一冊一冊、戯曲を手に取っていければと考えています。本年もどうぞよろしくお願いいたします!
・・・と、年始のご挨拶をしたところで、ちょっと流れに逆らうようですが、昨年末開催の第98回のレポートを掲載させていただきます!それでは、どうぞ。
日本文学報国会からの依頼で書かれた『女の一生』。しかし戦下のプロパガンダ作品としてその命を終えるのではなく、戦後に改訂を加えて甦り、日本の新劇を代表する作品となりました。
ドラマチックな出来事は起こらず、ひたすら男女の対話が続くだけ。しかし、声に出して読んでみると実に様々なイメージが湧き起こってくる。この戯曲は「対話」という行為のあり方そのものを描いているのかもしれません。
物語の筋を追って楽しむというよりは、イメージの飛躍や混乱に巻き込まれる、濁流に流されてしまうような感覚。痛烈で猥雑な詩やユーモアが幾重にも折り重なる、不思議な戯曲です。
喜劇なのか悲劇なのかよく分からない、シェイクスピアの「問題劇」。こうした違和感を語り合えるのも、新たな切り口でドラマを見つめる「本読み」ならではの面白さです。
二人っきりでいると思うとき、それは二人でひとつなのか?それとも孤独なひとりが二人いるのか?普遍的な問いが、短い言葉のやり取りから立ち上がってきます。
お互いにとって初めての試みです。このたび産声を上げたばかりの『デビッド・マメットを読む会』と、老舗読書会『本読み会』コラボ企画という形で、デビッド・マメットの『オレアナ』を読むことになりました。渡辺さん、いい戯曲をありがとうございました。
読み通して舌を巻くのは、その劇構造の複雑さ。2022年最後の『本読み会』は、「日本戯曲で触れる!キリスト教シリーズ」の集大成として、井上ひさし『珍訳聖書』に挑みました。
黄金の国と信じてやってきたこの国は泥沼の国だった。しかし・・・。
『本読み会』の送る「日本戯曲で触れる!キリスト教シリーズ」第二弾は、日本を代表するキリスト教作家、遠藤周作の戯曲を取り上げました。