第83回『本読み会/マーティン・マクドナー』&『忘本会!2019』レポート
今年の漢字は「令」でしたが、私はここに「戯」と書きたい。年の瀬も迫る寒空の中、年内最後の『本読み会』、そして毎年恒例の『忘本会』が行われました。
今年の漢字は「令」でしたが、私はここに「戯」と書きたい。年の瀬も迫る寒空の中、年内最後の『本読み会』、そして毎年恒例の『忘本会』が行われました。
寺山にとって、詩の世界から演劇の世界に飛び込むことは、「言葉」に、「肉体」と「行為」を与える手段だったのかもしれません。第82回『本読み会』、実に12年ぶりの寺山修司、レポートです。
本読みをする中でも、ジョウンと人間たちの間を行ったり来たりするダイナミズムが戯曲の大きな魅力として挙げられました。神の声と言葉、人間の声と言葉、本読みの声と言葉・・・。本読みという行為と、かなり近いテーマを扱う戯曲だったのかもしれません。
『夏の砂の上』は、一見写実的な対話が非常に大きな物語へと連なり、そしてまた個人の問題へと戻ってくる強烈なダイナミズムをもった戯曲なのです。
久しぶりに、文句なく、ぶっちぎりの才能をもった奴が現れた。現在進行形で最も優れた戯曲を書く作家マーティン・マクドナーに挑戦です。
ドラマの展開が問題なのではありません。右往左往する人々を見守るような、大きな時間の流れそのものを描いた戯曲なのです。
赤信号が灯ってもアクセルを踏み抜くくらいでないと、真の恋とは呼べません。「バレンタインだよ!シェイクスピア」ということで、選んだのは、ラブ・ストーリーの聖典『ロミオとジュリエット』。河合祥一郎氏の新訳で楽しみました。
昨年に引き続いての南町田への出張!『本読み会』。いつもとは違う進め方は、さしずめ他流試合をやってきたようなものでしょうか。今年は、菊池寛の『父帰る』を読んでみることにしました。
喜劇の本質は笑いではなく、人間そのものを讃えることなのかもしれません。夏の終わりにこの世を去った劇作家、ニール・サイモンの追悼企画。名作『ヨンカーズ物語』を手に取りました。