皆さん、こんばんは。大野です。
2016年ももう終わりますね。早いものです。今年の『本読み会』は、2月に『動物園物語』の上演をしたりして、上半期はかなり活動的だったと思うのですが、下半期は8月末の第62回鶴屋南北から12月の『ビブリオバトル』まで、ほぼ4ヶ月間もお休みしてしまいました。
『本読み会』は、大野と松山の主宰二人の体制で活動しておりますが、実は9月から半年間、松山が在外研修でロンドンに行っておりまして(というか、まだ行っています)、それで活動が難しかったのですね。
まあ松山がいなくても別に全然問題ないんですがね・・・僕は『本読み会』の当日進行が苦手なもので、ついつい開催が先延ばしになってしまっていたわけです。年明け、1月のチェーホフからは、私も覚悟を決めて進行を頑張っていきたいと思いますので、どうぞ皆様、2017年も『本読み会』をよろしくお願いいたします!
さて、ご挨拶はこの辺にして、現在都内で上映中の「ブラナー・シアター・ライブ」のご紹介をさせていただこうと思います。
「ブラナー・シアター・ライブ」公式ホームページ
「ブラナー・シアター・ライブ」とは、ケネス・ブラナーが主宰するカンパニー、「ケネス・ブラナー・シアター」のお芝居を、世界中の映画館で上映しようというシリーズ企画。詳しくは公式ホームページを見ていただければと思いますが、要は、現在大変評価の高い「ナショナル・シアター・ライブ」のケネス・ブラナー版ですね。現在ラインナップされているのは、
シェイクスピア『冬物語』
シェイクスピア『ロミオ&ジュリエット』
ジョン・オズボーン『エンターテイナー』
の3作品。
「ナショナル・シアター・ライブ」を観たことがある人はお分かりいただけると思いますが、映像になっていても、意外としっかり楽しめます。本場ロンドンのレベルの高いお芝居を、たったの3000円で観られるのは最高の体験。オススメいたします。
現在は、池袋シネリーブルで『エンターテイナー』が上映中です。ジョン・オズボーンは、以前『本読み会』でも『怒りを込めて振り返れ』を取り上げましたが、『エンターテイナー』は、ローレンス・オリビエが主演を務めた初演が、歴史的にも有名な作品です。
どうやら『エンターテイナー』だけは、今回の池袋での上映が終わると、再上映の予定がありません。権利関係で上映が出来ないという話があったので、興味のある方は、何としてでも今観ておくことをオススメします。
私も、先週『冬物語』を、本日大晦日には『エンターテイナー』を、早速観てまいりました。これから観る方のためにあまり詳しくは書きませんが、やはりケネス・ブラナー、上手いです。惚れ惚れしました。
実は、先ほど松山のロンドン滞在について書きましたが、私も11月にロンドンに観劇旅行に行っているんですよ。一週間ほどの滞在で7本芝居を観てきたのですが、このケネス・ブラナー・シアターの『エンターテイナー』も、現地で生で観た中の一本でした。
私は英語力が“ネイティブ幼児さん”レベルな上に、この『エンターテイナー』は戯曲も未読だったもので、生で観た時は話がほとんど理解出来ませんでした(ただ役者が上手いので、伝わってくるものは多く、観劇自体は楽しめました)。
今回の「ブラナー・シアター・ライブ」のおかげで、ようやく話が分かりました笑。非常に良い戯曲だと思います。英語版の戯曲は帰国後に買ってあったので(残念ながら日本語に翻訳されたものが出版されてないようなので・・・)、これから読み解いていければと思っています。
今後ラインナップも増えていくと思います。「ナショナル・シアター・ライブ」もどんどん新作が公開されていますし、2017年は忙しくなりそうですね・・・笑。
さて、この記事はこれで終わりにしたいと思います。年明けからは、ロンドン観劇旅行の記事も、少しずつ掲載していこうと思っていますので、そちらも是非読んでいただければと思います。
追記:ロンドン観劇レポート、傍白に記事をアップしています。
ロンドンで芝居を観てきたよ!(ロンドン観劇レポート前編)
それでは皆様、よいお年を!