『本読み会』リーディングライブ in「岸田國士を読む。夏2017」は、無事幕を降ろすことができました。どうもありがとうございました!
こちらが公演レポートです。なかなか面白いですよ!
レポート①(大野)
レポート②(松山)
レポート③(清末)
レポート④(西村)
Mandala Presents「岸田國士を読む。夏2017」に、『本読み会』が参加することになりました!さらに、「ライブハウスで読む!第67回『本読み会・岸田國士』」も同時開催いたします!
以下、詳細です。
(以下の項目をクリックすると、ページ下部の該当箇所にジャンプします。)
・「岸田國士を読む。」って?
・『本読み会』リーディング公演の詳細
・今回の上演の見どころ、聞きどころ
・「ライブハウスで読む!第67回『本読み会・岸田國士』」の情報
→チケットのご予約はこちらから!
「岸田國士を読む。」って?
まずはイベントの内容についてご紹介いたします。以下、主催マンダラさんの公式ページの紹介から引用いたします。年に二回、2月と8月にライブハウス曼荼羅グループで開催される、リーディング・ライブ・シリーズ「岸田國士を読む。」
岸田國士の作品にフィーチャーした超ミニミニ演劇祭(?)です。
日本の現代演劇の黎明期を牽引した天才作家・岸田國士。芝居を志す人なら、必ずどこかで一度は触れる身近な作家。そんな岸田の小説、エッセイ、評論、そしてもちろん戯曲も! 自由な発想で取り上げて、あえて読む。
ライブハウスならではの表現の形を追い求めて、毎回意欲的なグループが参加します。
毎年二回、夏と冬に開催されているイベントで、私も以前、観劇記を記事にしていますね。
『岸田國士を読む。夏』に行ってきたよ!
こちらが、「岸田國士を読む。」の公式ページ。
今回の「岸田國士を読む。夏2017」に参加するのは、計13団体とのこと。『本読み会』も、マンダラさんからお声がけいただきまして、参加させていただくことになりました。
他団体も良い作品をたくさん扱っていますね・・・。是非チェックしてみてください。
ですが・・・!『本読み会』は戯曲の読書会。いわばリーディングのプロ!ですからね笑。ご期待いただければ幸いです。
それでは『本読み会』公演情報をお知らせいたします!
『本読み会』リーディング公演 in「岸田國士を読む。夏2017」
上演作品:
「命を弄ぶ男ふたり」
「沢氏の二人娘(ダイジェスト版)」
「紙風船」
作:
岸田國士
※作家と作品について詳しく知りたい方は、「今回の上演の見どころ、聞きどころ」をご覧ください!(クリックすると該当箇所にジャンプします。)構成・演出:
『本読み会』
照明:
平曜
Cast:
大野遙 (『本読み会』)
松山立 (『本読み会』)
平佐喜子(Theatre Ort)
西村俊彦
日時:
2017年8月21日(月)
18:30開場
19:30開演
料金:
3,500円(1drink付)
会場:
南青山MANDALA
(南青山MANDALA公式ホームページ)
Adress: 〒107-0062 東京都港区南青山3丁目2−2MRビルB1
Phone:03-5474-0411
Fax:03-5474-0412
→チケットのご予約はこちらから!
今回の上演の見どころ、聴きどころ
見どころ①・・・会場がライブハウス!
今回の会場は、南青山MANDALA。老舗ライブハウスですが、これまでも数多く戯曲に関する企画が催されてきました。南青山MANDALA公式ホームページ
上のリンクを見ていただければ分かるかと思いますが、とにかく雰囲気がいいです。
そして何より!
ライブハウスなので、飲食可能です!
芝居をつまみにお酒を飲むのは最高の贅沢ですよねー。
今回、『本読み会』は8月21日一回限りの上演です。お席に限りがありますので、ご予約はお早めに!
見どころ②・・・ラインナップは、岸田國士の代表作ばかり!
今回『本読み会』が読むのは、「命を弄ぶ男ふたり」「沢氏の二人娘(ダイジェスト版)」「紙風船」の三作。岸田國士の代表作と言われる名作ばかり選びました!現代戯曲の父・岸田國士の魅力を存分に味わえるラインナップです。
【岸田國士/きしだ・くにお】
1890年/明治23年11月2日~1954年/昭和29年3月5日
日本の劇作家・小説家・評論家・翻訳家・演出家。日本の現代劇の礎を築いた築地座や、老舗劇団の一つ文学座の創設に携わった。
長女は童話作家の岸田衿子。
次女はアニメ「ムーミン」の声、ドラマ「傷だらけの天使」、時代劇ドラマ「大奥」のナレーション、などでお馴染みの女優、岸田今日子。
甥に俳優の岸田森がいる。
その年目覚ましい活躍をした劇作家に送られる「岸田戯曲賞」は、彼の遺志を継承すべく創設され、「演劇界の芥川賞」とも称されている。
(「岸田國士を読む。」公式ページより引用)
岸田國士は、かなり昔になりますが、『本読み会』でも扱ったことがありますねー。その時は、「沢氏の二人娘」と「ぶらんこ」を読みました。どちらも素晴らしい作品でした。
私(大野)が思うに、岸田戯曲の魅力は、人々の何気ない日常を等身大に描いていて、しかも「この人はこの日のことを一生忘れないんだろうな・・・」と感じさせるような、しみじみしていたり、哀しかったり、嬉しかったりする一瞬を見事に切り取っているところです。心が動きます。
今の映画やテレビに見られるようなリアリズムのドラマを、日本の演劇界で最初に完成させた人物で、作品はもう今から60年以上も昔に書かれたものですが、本当に現代的で、登場人物のことがよく分かるんですよね。。本当に不思議です。
今回上演する3作品のあらすじもご紹介しましょう。
「命を弄ぶ男ふたり」
月夜の線路脇。鉄道自殺を考える男二人がたまたま出くわした。二人はお互いの身の上話を始めるがーー。
→岸田國士の本領発揮、傑作短編喜劇です。くすくす、わはは、と気楽にお楽しみください!
「沢氏の二人娘」
父親と、二人の娘。家族なのに、皆が皆、秘密を持っている。いいえ、家族だからこそ・・・秘密を持つのかもしれません。
→こちらは中編戯曲。どこか皮肉な笑いを忍ばせながら、複雑な人間のあり方を描写します。今回の上演では、ダイジェスト版でその魅力をお届けします。「え、ダイジェスト版?物足りないなぁ・・・」そんなあなたは、終演後をお楽しみに・・・!
「紙風船」
たまの日曜、夫婦二人きりの水入らずの時間・・・のはずなのに、どうやってこの時間を過ごしたらいいのだろう??可笑しくて、ちょっと切ない、夫婦の物語。
→岸田國士の戯曲の中で、もっとも有名な作品と言ってもいいかもしれません。文句なしの名作です。戯曲の持つ魅力を、丁寧にお届けしたいと思います。
見どころ③・・・戯曲の読書会『本読み会』ならではの仕掛け!
今回の上演の最大の魅力がこちら!魅力的な助っ人二人を客演に迎え、お客さまが「戯曲を読む」ような体験ができるよう工夫をこらしました!「リーディング公演って、戯曲(台本)を読むだけってこと?それって面白いの・・・?」
そう思ったあなた!
面白いんです!戯曲は、とっても、面白いんです!
『本読み会』は、2004年の結成以来、13年に渡って、「ただ戯曲を読む」という活動を続けてきました(地味ですね・・・)。
「戯曲を味わう楽しさなら、一番分かっている!」我々には、そういう自負があります。
今回のリーディング上演という形式は、実は『本読み会』にとって絶好のもの。演劇としての公演とはまた違った、リーディングの本質を味わってもらえるような上演にしたいと思っています。
「”岸田國士を読んだ”のは、私だったんだ・・・!」そう感じられる上演にしたいです。
そして、さらに終演後には、こんなイベントも企画しました!
ライブハウスで読む!第67回『本読み会・岸田國士』
作家:岸田國士
作品:「沢氏の二人娘」
3作品の上演が終わった後に、そのまま会場の南青山MANDALAで、実際に「沢氏の二人娘」を読むことができます。今度は、ダイジェスト版ではなく、完全版です。お客さんは参加も見学も自由です(申し込み不要)。テキストも、こちらでご用意いたします。
上演が終わったら、すぐ帰ってしまってもいいですし、残って、他のお客さん達が読む様子を聴いていてもいい。興味のある方は、一緒に読んでみることもできるんです。
実際に声に出してみることで、戯曲の魅力はどんどん大きくなっていきます。
「でも、演技なんてしたことないし・・・」
大丈夫。『本読み会』には、演劇未経験者の方もたくさんご参加いただいてます。
本読みは、戯曲のカラオケ。上手に読む必要はありません。自分なりに戯曲を味わって、楽しめればいいのです。
他の人が読むセリフを聴いているのも、とても楽しいものですしね。
『本読み会』について知りたい方は、「『本読み会』って?」のページをご覧ください。
マンダラ!行きたいのはやまやまなのですが、残念ながら8月23日~27日まで芝居の公演があり、稽古のため行けないのです(涙)
次の機会を待ちます。ご盛会お祈りしています。
いえいえ、またよろしくお願いいたします!
公演のご成功お祈り申し上げます。