【2020.5.01更新】
緊急事態宣言の1ヶ月程度の延長の方針が示されております。また、宣言解除の後の状況も、不透明で見通しが立ちません。きっとしばらくの間は、顔を突き合わせての会開催は難しいでしょう。
こうした状況を鑑み、『本読み会』では本格的なオンライン開催の企画を始動いたしました。
→『本読み会』online;始まります。
通常の『本読み会』の、緊急事態における代替としてではなく、それ自体独自の狙いを持った新シリーズとして企画いたしました。コロナウィルス収束後も、『本読み会』online;の開催は継続していく予定でおります。
新しい『本読み会』を、どうぞよろしくお願いいたします!
【以下、2020.4.24更新】
緊急事態宣言が発令されております。『本読み会』も開催を見合わせている状態ですが、5月上旬で事態が収束するとはなかなか考えられない状況ですので、今後も同様の対応を継続する必要があるでしょう。なかなか厳しい状況です。
そんな中、先日はお試し実験企画として、初のオンライン開催を実施してみました。(レポートはこちら)
やはりいつもの『本読み会』とは違ったものになりましたが、オンラインはオンラインで別物として楽しむことはできそうです。まだまだ開催のフォーマットを改善する必要はありますが、今後本格的なオンライン開催を企画していこうと考えています。ぜひ続報をお待ちください。
それでは。
【以下、2020.3.30更新】
「本読みなんて不要不急の最たるものだよなー」という内心の声を聞かないようにしながら、なんとかこれまで粘ってきましたが、とうとう使用を予定していた公共施設から使用自粛の要請が出てしまいました。“自粛の要請”なので、強制力はないのですが、皆さんの健康にも直結することですし、とりあえず4月中の活動は自粛することといたしました。
4/4(土)に予定していた第85.5回こっそり『本読み会/アリストパネス』と、4/29(水・祝)に予定していた第86回『本読み会/鄭義信』は、ひとまず延期です。できるだけ早期に日程を決めて再開したいとは考えていますが、状況が不透明ですし、まだ何とも申し上げることができません。
というか、オリンピックも延期になってしまいましたしね・・・シリーズ企画『オリンピックイヤーだよ!ギリシャ劇集合』については、日程だけでなく、タイトルやラインナップも変更することを考えて行かなくてはいけませんね。
またこちらで今後の予定を発信していこうと思いますので、今後もどうぞ応援よろしくお願いいたします。
最後に。
『本読み会』を心待ちにしてくださっていた皆さま。私もガックリしておりますが、ここは気を取り直して、読書やYouTubeでの舞台鑑賞などに勤しんでいただき、活動再開の折には力いっぱいセリフを叫んでいただければと思います。
そういえば、YouTubeにはこんなコンテンツもあったなぁ・・・
【朗読公演】岸田國士『命を弄ぶ男ふたり/沢氏の二人娘(ダイジェスト版)/紙風船』(『本読み会』リーディング公演 in「岸田國士を読む。夏2017」)
自宅にいる時は、こういうのを見て過ごすと良いと思いますよ!
それでは。(大野)
【以下、2020.3.21更新】
このページをアップしたのが2月29日。早いものでもう3週間が経過しました。この3週間ほどのあいだ、私(大野)個人の生活はそれほど大きく変わってはいませんが、社会的な状況は刻々と変化してきました。特にヨーロッパにおける爆発的な感染拡大と社会的混乱には、感染症の恐ろしさをまざまざと見せつけられるようで驚きを禁じ得ません。まだまだ状況改善の見通しは立たない・・・どころか、状況の悪化・長期化の可能性も大きいと言えるでしょう。
さて、そんな状況の中、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議から、「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」と題する文書が発表されました。一昨日(19日)のことです。提言の具体的な内容につきましてはリンクから直接読んでいただければと思いますが、感染症対策について、これまでで最も具体的な提言がなされていると感じましたので、その内容を参考にして、『本読み会』の対応について再度発信させていただこうと思います。
【基本方針】(3.21更新版)
①現段階では、感染拡大防止のための対策を十分に行った上で、『本読み会』の活動は継続することとします。感染対策への取り組みが長期化する様相を見せる以上、一旦休止の判断をしてしまうと、一年以上の長期に渡って再開の目処が立たなくなる恐れがあるためです。今後の状況次第では活動休止の判断も必要になるかもしれませんが、今はまだ活動を継続することで、多様なアクティビティを保障する社会的メリットを選択していきたいと思っています。
②専門家会議の提言に則り、感染拡大防止のための対策として、「3つの条件が同時に重なる場」を避けるための取り組みを行います。3つの条件とは、「⒈換気の悪い密閉空間での活動」「⒉多くの人が密集する空間での活動」「⒊近距離(互いに手を伸ば したら届く距離)で会話や発声が行われる活動」です。これら3条件を、“同時に満たす”ことが感染リスクとなるようですが、3条件それぞれのリスクを個別に考慮し、リスク低減のための対策を実施します。
【実施する感染予防対策】(3.21更新版)
①事前の対策
・当日、参加者に症状の有無を確認し、具合の悪い方には参加をご遠慮いただきます。
・過去2週間以内に発熱や感冒症状で受診や服薬等をした方には参加をご遠慮いただきます。
・感染拡大している地域や国への訪問歴が 14 日以内にある方には参加をご遠慮いただきます。
※『本読み会』は、キャンセルに対するペナルティなどは課しておりません。参加費を徴収することもありませんので、具合の悪い場合など、当日でも迷うことなく欠席の判断を取っていただければと思います。
②接触感染予防に関する対策
・会場に入る際、途中休憩の際に、参加者には手洗いの実施をお願いします。
・主に参加者の手が触れる場所に、アルコールや次亜塩素酸ナトリウムを含有したものでの拭き取りを実施します。
※除菌シート等、入手困難な状況です。十分な量を用意できるよう努力しますが、参加者の方にも多少ご協力いただけると幸いです。
③飛沫感染予防に関する対策
・参加者同士、手が届く範囲以上の距離を保てるよう座席の配置に配慮します。
・参加者には、基本的にマスクを着用するようお願いします。
※マスクについても入手困難な状況ですので大変心苦しいのですが、参加者の方には、なんとかご持参いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
④クラスター(集団)感染予防に関する対策
・定期的に外気を取り入れるための換気を実施します。
・会場の広さを考慮し、参加の定員を設けます。
・終了後の懇親会については実施を自粛します。また参加者の自発的な懇親会についても、実施しないようお願いいたします。
⑤感染発生時の参加者への連絡と行政機関による調査への協力
・万が一、参加者の中から感染者が発生した場合には、他参加者に速やかに連絡を行います。また、行政機関による調査には最大限協力することといたします。
以上、3月21日現在における、『本読み会』の新型コロナウィルスへの対応について説明いたしました。また状況の変化に併せて、柔軟に対応を検討していければと思っています。参加をご検討中の皆さまにおかれましては、それぞれの責任においてリスクをしっかりと判断して、参加を決めていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
(大野)
【以下、2020.2.29更新の記事】
大変なことになってきましたね!新型コロナウィルスの発生に伴い、感染拡大を阻止するべく、巷では各種イベントの中止や学校休校などの措置がなされております。
これだけ世間で騒がれていますと、「10〜15人ほどの参加者が集まり」「声に出して本を読む」ことを活動内容としている『本読み会』も、何もしない訳にはいかないんじゃないか?などと考え始めます。参加をご検討中の皆様の中にも、不安を感じている方がいらっしゃるかもしれません。
という訳で、いろいろ調べてみまして、『本読み会』の考えと方針とをまとめてみました。
以下、お伝えしておこうと思います。
【基本方針】
現状、新型コロナウィルスの感染については、飛沫感染、接触感染のみとされております(空気感染はしない)。
飛沫感染
感染者の咳やくしゃみ等で飛び散ったウィルスを含む水分を、口や鼻から吸い込むことで起こる感染。感染者から2mくらいの距離に長時間いると感染リスクが上がる。
接触感染
物の表面を介して間接的に粘膜までウィルスが運ばれて起こる感染。感染者が咳などを手で押さえた後、ドアノブやスイッチなどに触れ、そこを他の人が触り、その手で口、鼻、目を触るなどすると起こる。共有して使う物がある場合、感染リスクが上がる。
『本読み会』の活動内容を考えますと、たしかに飛沫感染についても接触感染についてもリスクはゼロであるとは言えないでしょう。室内での活動ですからもちろんドアノブなど触りますし、大声でセリフを叫べば唾が飛ぶ時もありますし・・・。
ですが、十分な距離が取れないほどの人数が集まる訳ではありませんし、不特定多数と接触する訳でもありません。『本読み会』の活動が特別に高リスクであるとも感じられませんでした。状況によるかもしれませんが、毎日電車に乗って仕事に行くことの方が、よほど高リスクではないでしょうか。
ですので、『本読み会』としては、以下の感染対策を実施して出来る限りリスクを低減しつつ、現時点ではいつも通り活動を継続していこうと考えるに至りました。
【実施する感染予防対策】
①最も重要なのは、感染の可能性のある方が会に参加しないようにすることです。参加を予定している方には、ご自身の体調に細心の注意を払っていただき、もし発熱や咳、頭痛、倦怠感などの症状がある場合には参加をご遠慮いただきたいと思います。自己申告にはなってしまいますし、自覚症状の無い場合もありますので確実な対策とは言えませんが、まずは水際対策としてご協力いただければと思います。
② 室内のウィルス量を減らすため、開催前や休憩中など、こまめに部屋の換気を行います。また参加者に対しても、入室前や休憩時など、こまめな手洗い/消毒をお願いいたします。
③本読みの際に参加者同士が十分に距離を取れるよう、椅子や机の配置に配慮します。また、セリフを読む際の顔の向き等、咳エチケットならぬ“台詞エチケット”についても、参加者にご案内いたします。
参考
CDC「Prevention & Treatment」
東北医科薬科大学「新型コロナウイルス感染症 ~市民向け感染予防ハンドブック」
厚生労働省「新型コロナウイルス感染症について」
『本読み会』の活動が、かなり“不要不急”であるということは分かってるんです・・・。ですが、「こんな不要不急な活動は自粛するべきでは?」という内心の声に、私は『リア王』のセリフを思い出しました。
“ああ、必要を言うな。どんな卑しい乞食でも貧しさのどん底に何か余分なものを持っている。”(松岡和子訳)
必要のことを言い始めたら娯楽は全て要らなくなってしまいますが、何をしてもリスクがゼロになることはない以上、多様なアクティビティの排除によって失われる価値の方が、リスク低減の価値より大きいのではないかと私は思っております。
今後、『本読み会』で利用している公共施設が施設利用停止等の措置を取る可能性もありますし、新型コロナウィルスについて新しい情報が出てくることも考えられます。状況の変化には臨機応変に対応していければと考えておりますが、今は本読みを楽しんでいこうと考えています。
以上が、『本読み会』の考えと方針です。参加を考えてくださっている皆さまにおかれましては、それぞれの責任においてリスクをしっかりと判断していただき、参加をご検討いただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。