第75回『本読み会・デュレンマット』のお知らせ





さあ、今年の『本読み会』も、残すところあと2回となりました!
地味な作家を地道に読む。今年はこのテーマでやってきましたが、今回も(日本では)よく知られていない、地味な作家を選びました!
以下、詳細です。

 




 

第75回『本読み会・デュレンマット』

 

■作家
フリードリヒ・デュレンマット

■作品
『物理学者たち』(鳥影社ロゴス企画『デュレンマット戯曲集・第二巻』収録)
デュレンマット戯曲集第二巻 デュレンマット戯曲集第二巻


■日時
2018年11月23日(金・祝)13~17時

■場所
都内・文京区周辺

■参加費
諸経費として、お一人様300円

■作品について
皆さん、デュレンマットを知っていますか?

おそらく多くの方が、「名前すら知らない!」という感じではないかと思います。かく言う私も、つい最近、初めて名前を聞きました笑。

フリードリヒ・デュレンマット(1921−1990)は、スイスの劇作家・小説家。1940年代から創作を始め、1950年代後半からは、戯曲『老貴婦人の訪問』や『物理学者たち』で世界的な成功を収めました。戯曲だけでなく、推理小説の評価も高いようで、日本でも翻訳が出版されております。

もっとも評価されているのは、戯曲『老貴婦人の訪問』なのでしょうか。イングリッド・バーグマン主演での映画化(タイトルは『訪れ』)、またミュージカル化(『貴婦人の訪問』)もされているようです。ちなみに推理小説からも『約束』という作品が、ショーン・ペン監督、ジャック・ニコルソン主演で映画化(『プレッジ』)されていますね。ドイツ語圏では、”ブレヒト以後もっとも優れた劇作家”とも言われているようで、実は人気作家なんです。

さて、今回取り上げるのは、そんなデュレンマットの代表作の一つである『物理学者たち』。1961年に書かれた作品で、とある精神病院で起きた3件の殺人事件を描いたミステリー風味のエンタテイメントとも言える作品です。
しかし、ただのエンタメ作品では終わりません。特徴的なのは、カリカチュアライズされたキャラクターたち。殺人事件の加害者3人を始め、どの人物も誇張・歪曲されており、作品はどこか気味の悪い笑いに満ちています。彼らの喜劇的やりとりを通して、当時の世界情勢と科学文明の抱える業に警鐘を鳴らした哲学的作品とも言えるでしょう。

個人的には、『老貴婦人の訪問』にも大いに後ろ髪を引かれたのですが、時間の制限などの都合もあり、今回は『物理学者たち』を選びました。『物理学者たち』は、ここ数年、世界的にはまた上演が増えているそうです。50年以上前の作品になりますが、現代性が評価されてのことでしょう。『本読み会』で皆さんと一緒に声に出して作品を味わい、その良さを体感、共有できればと考えています。
(ちなみに『老貴婦人の訪問』は、寓話・不条理の構造で、資本と貧困、正義といった大テーマを堂々と扱った作品でした。この一作だけ取れば、ブレヒトを超える、と言っても過言ではない傑作です。同じ戯曲集に入っていますので、こちらも是非読んでみてください!)

おねがい
作品は未読のままでもご参加いただけますが、全シーンを読まず、ところどころ飛ばして読み合わせを進める可能性もありますので、一度目を通してからのご参加をお勧めしております。
図書館やインターネット等を利用して戯曲を入手し、目を通していただければと思います。
(当ホームページの「戯曲の探し方」もご参照下さい。)

どうしても見つからない場合は『本読み会』までご連絡ください。こちらでテキストをご用意致します。

■定員について
参加者一人ひとりがしっかりとセリフを読めるよう、毎回定員を設定しております。(定員数は戯曲によって変動いたします。)
申し込み多数の場合には、見学でのご参加をご案内させていただきます。

皆様のご参加をお待ちしております!

 

参加申し込みはコチラから

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