『読んで楽しい!現代戯曲』 第一期〜戦争が終わってから、パソコンが出るまで編〜の二本目の作品をご紹介いたします。
今回の作品は、三島由紀夫の『朱雀家の滅亡』(1967)。
以下、詳細です。
第55回『本読み会・三島由紀夫』
■作家三島由紀夫
■作品
『朱雀家の滅亡』(1967)
サド侯爵夫人 朱雀家の滅亡 (河出文庫)
■日時
2015年8月23日(日)13~17時
■場所
都内・千代田区周辺
■参加費
諸経費として、お一人様200円
※これまで会場代として100円のみいただておりましたが、ホームページ維持費等の諸経費を賄う為、今後は毎回200円をちょうだいしたいと考えております。50円時代をご存知の方にとっては、4倍!という値段になってしまいましたが、もうこれ以上の値上げはしませんので、ご容赦いただければと思います。よろしくお願いいたします。
■作品について
ーーたとへ私が狂氣だつたにせよ、あの狂氣の中心には、光りかがやくあらたかなものがあつた。狂氣の核には水晶のやうな透明な誠があつたーー
人を導く理念や思想、信念も、結晶化すれば狂気と呼ぶに相応しい。
破滅を招くが人を惹きつける狂気の美しさを描き続け、自身も理想に殉じた三島由紀夫を象徴するような台詞です。
ある一家の崩壊の過程に滅びゆく大日本帝国の姿を重ね、日本を敗戦へと導いた狂気の美しさとおぞましさを描いた『朱雀家の滅亡』は、三島戯曲を代表する大傑作。
敗戦から70年の節目を迎え、今また戦争と向き合う時代となった現代の日本において、この戯曲はどんな意味を持つのでしょうか。
8月の『本読み会』で一緒に探ってみませんか。
■おねがい
作品は未読のままでもご参加いただけますが、全シーンを読まず、ところどころ飛ばして読み合わせを進める可能性もありますので、一度目を通してからのご参加をお勧めしております。
図書館やインターネット等を利用して戯曲を入手し、目を通していただければと思います。
(当ホームページの「戯曲の探し方」もご参照下さい。)
どうしても見つからない場合は『本読み会』までご連絡ください。こちらでテキストをご用意致します。
■定員について
参加者一人ひとりがしっかりとセリフを読めるよう、毎回定員を設定しております。(定員数は戯曲によって変動いたします。)
申し込み多数の場合には、見学でのご参加をご案内させていただきます。
皆様のご参加をお待ちしております!
参加申し込みはコチラから
劇作家の作品を読みなおすいい機会に感謝しています。
不確かな情報ですが、この作品のDVDが新国立の情報センターで公開されていて、いつでも無料鑑賞できるでは。近日中に確かめておきます。