昨日、「古典戯曲を読む会」に参加してきました。
(以前に参加した際の紹介記事はコチラ)
ヴォイツェクは幻覚、幻聴に悩まされており、劇中でも「精神錯乱」だとされているのですが、なかなかどうして、セリフからはヴォイツェクの苦悩と憂鬱、そして知性が伺われ、魅力的な役柄になっていました。作品が未完であることでも謎が深まり、また一つ『ヴォイツェク』の魅力になっていたように思います。
(この作品は、たくさんの場面がそれぞれバラバラに残されていたため、場面の順番がどうだったのかはっきりしないのだそうです)
写真はヴォイツェクの草稿
岩波文庫から復刊されており手軽に手に入ります。興味のある方は読まれてみてはいかがでしょうか。さて、その「古典戯曲を読む会」で、とても面白い言葉を聞きました。
曰く、「読む会は、戯曲のカラオケだ」と。
聞いた瞬間、ハッとしました。我が意を得たり!という感じです。
そう、本読みって、まさにカラオケ感覚なんですよね。別にプロ歌手の技量を求められる訳でもないし、楽曲について分析しなきゃいけない訳でもない。とりあえず楽しむことが大前提で、後はそれぞれのやり方で楽しみましょうよ、といった感覚です。
「古典戯曲を読む会」の世話役の方が、このフレーズをチラシに使おうと仰っていたので、残念ながら『本読み会』では使いにくくなってしまいましたが(笑)、会の活動を説明する時に分かりやすいフレーズが手に入ったなと嬉しく思いました。
次回の『本読み会』は、11/24(日)の13〜17時、唐十郎さんの作品を読む予定です。
まだ作品の選定中ですが、決まり次第こちらでご案内させていただきます。
皆さんの「戯曲のカラオケ」へのご参加、心よりお待ちしております。
(大野)