※戯曲の探し方【公立図書館で借りる編】【大学図書館で借りる編】【思い切って買う編】の3記事をまとめて、さらに情報を追加した記事が下記リンク先にございます。どうぞ御覧ください。
こちら→「戯曲の探し方」
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戯曲の探し方完結編。最後は【思い切って買う編】。
借りて読んでもいいんだけど、どうせなら所有したいという方必見です。私もそうなんですが、ともかく買ってずーっと手元に置いておかないと落ち着かない。返却期限が迫ってくるだけで集中して読めないということが起こりえます。ある作家の短編が一本読みたいだけなのに、全集を買いこまないとダメなんじゃないかという病に侵されていた時期もありました。
そこまでいかなくとも、借りて読んでみて、とてもよかったからちょくちょく読みたいという場合に買う方法です。
【借りる編】でも書きましたが、残念ながらそこらへんの本屋に戯曲は売っていません。かなり大型の本屋に行っても、昔の戯曲はなかなか手に入らないものです。なぜなら売れないからですね。経済とは別の時間が戯曲には流れています。さて、いきましょう。
①足で探す場合
新刊ではない戯曲を足で探すなら、古本屋をあたるのが正統派です。どこの古本屋か?そりゃやっぱり神保町です。神保町から九段下まで伸びる古本街には、各専門ごとに分かれた古本屋がぎっしり立ち並んでいます。その中には当然「文学」に強い古本屋があって、希少な戯曲を扱っているお店も少なくありません。
あまりにも古本屋の数が多いので、
BOOK TOWN じんぼう
というサイトであたりをつけてから出かけるといいかもしれません。ちなみに私は学生時代、「田村書店」「小宮山書店」「矢口書店」「北沢書店」あたりをうろうろして戯曲を探したものです。ときおり開かれているワゴンセールに目当ての戯曲が出ている場合は、迷っている暇はありません。これは神保町に限らず、デパートや青空市のときもそう。即買いです。戯曲は「ご縁」の要素が強いところが、不便でもあり面白くもあるんです。
②インターネットで買う場合
最近はキンドルやコボなど電子書籍も台頭していますが、さすがに戯曲はあんまりラインナップされていないようですね。
「絶版をいかに手に入れるか?」これが戯曲探しのキーワードです。
おなじみのアマゾンに新品の在庫があればいい方ですが、古い戯曲を新品状態で手に入れるのは至難の業なんです。もともと刷られている数が少ないのですね。でも、アマゾンは中古も扱っているので見落とさないように注意しましょう。
おすすめなのは、全国の古本屋から目当ての戯曲を一斉に検索できるサービス。
日本の古本屋です。
このサイトには何度お世話になったか分かりません。古本検索だけでなく、全国で開かれる古本市の情報なども載っているのが心憎い。
あるいは、①と②を組み合わせて手に入れるのもいいですね。インターネットでどこの古本屋に在庫があるか調べて、足で買いに行く。こうすると送料もかかりませんので、お近くの方はこの方法がいいかも。出向いてみると、思わぬ戯曲との出会いもあるかもしれません。
もうちょっと手軽に気軽に戯曲が手に入る世の中になるといいんですが、嘆いても仕方ない。宝探しのような、RPGのような感覚で戯曲を掘り出していきましょう。
松山
戯曲の読書会『本読み会』