チェーホフの短編戯曲に「煙草の害について」という傑作がありますが、今日は芝居の話は置いといて、超実用的!目からウロコの禁煙法をご紹介します。
もう全く『本読み会』とは関係ない内容ですが。
次はチェーホフとかについて書くので許してください。
ちなみに僕、一時は一日2箱弱くらい吸っていたんですが、この方法で禁煙してからピタッと止まりまして、それ以降は吸っていません。
「なんだ、禁煙てこんな簡単だったのか。」という感じです。
成功するかどうかは人によると思いますが、お金は一円もかからず、手間もかかりませんので、禁煙外来に行く前にちょっと試してみるのもいいかと思います。
周りにタバコやめたいって人がいたら、是非勧めてあげてください。
じゃ、早速。
『タバコ持ったまま禁煙法』
導入編
2年前、タバコの大幅値上げがあったかと思いますが、その前日の夜のこと。タバコを吸おうと喫煙所に入り、箱を開けてみたところ、僕のラッキーストライクはもう残り一本になっていました。
ライターを取り出しながら、僕は考えました。
「あーあ、この一本を吸い終わったら、値上げされた高いタバコを買わなきゃいけないのか・・・」
「・・・ふむ・・・」
「・・・値上げされてすぐ買うのも癪だし、まあちょっと試しに禁煙でもしてみるか。」
ホントに思いつきの禁煙だったんですが、その時、僕は最後の一本に火をつけるのをやめて、そのタバコを箱に戻したのです。
ポイント① 禁煙する時は手元にタバコを1本だけ残したままにする。
翌日、僕は会う人会う人に自慢話を始めました。
「実は禁煙を始めたんだよ。」
「僕は結構吸う方だったけど、断じて中毒じゃあない。」
「やめようと思えば、いつでもやめられるとずっと思ってたんだ。」
「昨日の夜も、吸おうとしたタバコを吸わずに箱に戻したんだぞ。」
「すごい自制心だろ。」
そして、その証拠にと言いながら、前日吸わずに残したタバコを人に見せて回りました。
ポイント② 自分の素晴らしい自制心、意志の力について、出来るだけ多くの人に吹聴する。そして残された1本のタバコを見せる。
そしてその日から僕はキッパリとタバコを断ち、
とうとう残された1本を吸うことなく禁煙に成功したのです!
ポイント③ 禁煙生活の間、残されたタバコは常に持ち歩く。
以上、おしまいです!
どうです?簡単でしょ?
それでは、以下にご説明しましょう。
理論編
とにかく大事なのは、タバコを1本持ったまま禁煙することなんです。よく禁煙するのに持ってるタバコを全部捨ててから始める・・・なんて話を聞きますよね。
手元にタバコを置かないって方法。
あれ、僕は反対です。
だって、タバコなんて欲しくなったらどこでもすぐに買えちゃうわけです。
カバンの中に入ってなくたって、どこでも買えるんなら持ち歩いてるのと変わらないと思うんですよ。
だけど、もし手元にタバコがあったらどうですか?
手元のタバコを吸う前に、新しくタバコ買おうなんて思わないでしょう。
手元にタバコを置いておく事で、新しくタバコを買っちゃうのを防いでるわけです。
「でも、それじゃあ手元のタバコを吸っちゃうんじゃない?」
はい、そう思うのも当然です。
確かに手元にたくさんタバコがあったら、我慢するのは難しいでしょう。
でも、手元にあるタバコは1本。
これを吸うのがなかなか難しいんですよ。
やってみると分かると思うんですが、箱に残ってる1本のタバコがですね、
自分の禁煙の象徴、自制心の象徴、意志の象徴に見えてくるんです。
僕も禁煙始めて最初の頃は、何度もその一本を手に取りました。
だけど、そこで思うわけです。
「まだ5日しか経ってないのに、ここで吸っちゃったらカッコ悪すぎるだろ・・・」
だってこっちは大々的に自慢話して禁煙始めてますからね、
会う人会う人に「あの1本のタバコ、まだ残ってるの?」って聞かれるんですよ。
あんまり早く断念しちゃったら恥ずかしいじゃないですか。
この恥ずかしさ。これが、自分の禁煙について、意志の力について人に語ることのメリットなんですね。
更に言えば、自分を他者に語る行為は自己暗示にもつながりますので、自分の自制心、意志の強さを強調して伝えていくことで、本当に意志が強くなっていくのではないかとも思っています。
そうこうしながら、「もう吸ってもいいかな。いや、まだ早いかな・・・」って、
禁煙やめる日を楽しみに、1本のタバコを見つめてやせ我慢しながら暮らしていると、そのうちある事に気付きます。
いつの間にか、タバコがヨレヨレのクタクタになってきているんです。
ここまできたら、もう禁煙には成功したようなもの。
ヨレヨレ、クタクタの1本のタバコは、禁煙に苦しみながらも頑張って耐え抜いているあなた自身!
あなたの鉄の意志、そのものなのです。
・・・ね、もう吸えないでしょ?
たった1本。
されど1本。
あるのとないのでは大違い。
吸いたくなったらいつでも吸える。そう思えば気も楽ですし、
辛いのは最初のうちだけで、あとはタバコがクタクタになっていくのが楽しみになっていきます。
そうこうしてるうちにタバコを吸いたいという衝動自体を感じなくなってきて・・・
気付けばめでたく禁煙に成功しているというわけです。
ちなみに僕は禁煙後、1年以上そのタバコを持ち歩き、
完全にタバコは断てたと確信してから、
飲み会の席でパーッと吸っちゃいました。
すごいむせました(笑)。
ポイントのおさらいです。
・禁煙する時は手元にタバコを1本だけ残したままにする。
・自分の意志の強さを出来るだけ多くの人に語る。残されたタバコも見せる。
・禁煙生活の間、残されたタバコは常に持ち歩く。
さあ、禁煙しようか迷っている方。
軽い気持ちでいいんです。
だまされたと思って、ためしに禁煙してみませんか?
私は禁煙決意後1カ月経過しましたが、色んな方法試した結果、今日まで経ちました。いつも朝の決まった時間タバコを買うつもりなくても買ってしまって失敗に終わってます。日に日にタバコに対する思いや買い方の気持ちが変化は良く働いてると思います。が、あえて今朝はタバコを買い、タバコが無い不安から買わないようにするため手元に残し禁煙開始します。
私は、多いときは一日2箱近く吸っていましたが、持ったまま禁煙に成功し、今も全く吸っていません。頑張ってください!