第96回『本読み会/ペーター・ハントケ』レポート
ドラマチックな出来事は起こらず、ひたすら男女の対話が続くだけ。しかし、声に出して読んでみると実に様々なイメージが湧き起こってくる。この戯曲は「対話」という行為のあり方そのものを描いているのかもしれません。
ドラマチックな出来事は起こらず、ひたすら男女の対話が続くだけ。しかし、声に出して読んでみると実に様々なイメージが湧き起こってくる。この戯曲は「対話」という行為のあり方そのものを描いているのかもしれません。
今回扱うのは2019年のノーベル文学賞受賞作家、ペーター・ハントケの『アランフエスの麗しき日々:夏のダイアローグ』。少し難しさも感じる作品ですが、声に出して読むことで、何か見えてくるものがあるだろうと期待しています。