皆さん、こんにちは!告知が遅くなってしまいましたが、11月11日開催の『本読み会』についてお知らせいたします。今回は、7月に矢代静一を読んでスタートした「日本戯曲で触れる!キリスト教シリーズ」の第二弾として、矢代静一が洗礼を受ける際に代父を務めたという大作家・遠藤周作の作品を取り上げます。
〜『日本戯曲で触れる!キリスト教シリーズ』とは〜
キリスト教をテーマにしていたり、キリスト教を信仰する作家が書いていたりという日本の戯曲を、作家同士の繋がりも意識しながら読んでいこうという企画です。『本読み会』主宰の二人はキリスト教の信者でもなんでもなく、知識もないど素人。海外の戯曲はもちろんのこと、キリスト教は日本の戯曲にも多大な影響を与えているはず、いっちょ勉強してやろう、という好奇心から生まれたシリーズです。キリスト教に詳しい方がいましたら、ぜひお話を伺えればとも思っています。
日本戯曲で触れる!キリスト教シリーズ②第90回『本読み会/遠藤周作』

■作家
遠藤周作
■作品
『黄金の国』
収録
「薔薇の館・黄金の国(1969年)」新潮社
「遠藤周作文学全集〈9〉戯曲」新潮社
「黄金の国・メナム河の日本人(1977年)(遠藤周作文庫ー戯曲・シナリオ集)」新潮社
■日時
2022年11月11日(金)17:30~21:30
■場所
都内・文京区周辺
※詳細は参加者に個別にご連絡差し上げます。
※新型コロナウィルス感染対策についてはコチラをご覧ください。
■参加費
お一人様500円
※学生の方は無料です!
■作品について
キリスト教と信仰をテーマに描いた日本の作家と言えば、まず最初に名前があがるのがこの方でしょう。戦後日本を代表する作家の一人である遠藤周作です。
遠藤周作と言えば、『海と毒薬』『沈黙』『深い河』などの小説で知られていますが、今回取り上げた『黄金の国』は、彼の処女戯曲で、小説『沈黙』の前日譚に当たる物語。江戸時代初期、キリシタンに対する激しい弾圧の中で信仰を試される人間たちの姿を描いているのは『沈黙』と共通しており、登場人物も一部重なる作品となっています。
人々の苦しみと祈りの前に神はなぜ“沈黙”するのか。
神は果たして存在するのか。
“黄金の国”ジパングにおけるキリスト教のあり方にも触れるこの作品は、今回のシリーズに相応しい一作とも言えるでしょう。『沈黙』を読んだ方もそうでない方も、ぜひ『本読み会』で遠藤周作の世界を楽しんでいってください。
■おねがい
『本読み会』は、皆様と戯曲の出会いを大切に考えております。図書館やインターネット等を利用し、戯曲はご自身で入手していただければ幸いです。(当ホームページの「戯曲の探し方」もご参照下さい。)
ですが、なかなか手に入りづらい戯曲が多いことも事実です。どうしても手に入らない場合、お早めにご連絡いただければ、当日テキストのコピーをご用意いたします(実費のご負担をいただきます)。
作品を事前に読んでくるかどうかは、参加者の皆様にお任せいたします。事前に一度目を通しておくと、物語の流れや構造を落ち着いて味わうことができます。読まずに参加した場合は、まるでお芝居を観ているかのように、物語の展開をハラハラドキドキ楽しむことができます。ご自由にお楽しみください。
■定員について
参加者一人ひとりがしっかりとセリフを読めるよう、毎回定員を設定しております。(定員数は戯曲によって変動いたします。)
申し込み多数の場合には、見学でのご参加をご案内させていただきます。
皆様のご参加をお待ちしております!
参加申し込みは以下の参加申し込みフォームをご利用ください。