先日ご案内した、『戯曲を読む会 Onlineフェスティバル2020』ですが、ようやく作家、作品が決定しました!
作家は、ウージェーヌ・イヨネスコ!
作品は、『禿の女歌手』です!
イヨネスコは、以前『犀』を読みましたね(当時のレポートはコチラ)。私、かなり好きな作家です。
『禿の女歌手』は、イヨネスコの処女戯曲にして、代表作の一つに数えられる傑作短編です。実は〈反戯曲−アンチ・ピエス−〉という副題が付けられているのですが、これが読んで納得、いわゆるリアリズムの戯曲とは全く違う、“デタラメなセリフの応酬”といった感じのテキストなのです。
私など、読んでもさっぱり分かりませんでした笑。初演の際は、あまりの“分からなさ”に、客席は憤激・不満の嵐だったとか。
じゃあなぜそんな〈反戯曲〉を、「戯曲を読む会 Onlineフェスティバル」にぶつけたかと言えば、それはやっぱり一人で読んでいても分からないから。
そりゃあもちろん、“戯曲を正しく理解する”なんてことが目的ではありません。こんな分からない戯曲が、70年もの間愛され続けている。その理由、つまり楽しさを見つけられたらと考えています。
“分からなさ”に不寛容になりがちな時代です。〈反戯曲〉を並べることで、『戯曲を読む会 Onlineフェスティバル2020』の幅を広げられたらと思っています。
『本読み会』は、9/21の19:30から。
フェスティバル期間中は、セレモニーの他、他団体の読む会も連日開催されています。
詳細、参加申し込みは、以下のページから!
皆様のご参加、心よりお待ちしております!