2020年東京オリンピック開催に便乗し、ギリシャ古典劇とギリシャ劇翻案作品を一年間かけて読んでいこうというシリーズ企画『オリンピックだよ!ギリシャ劇集合』。
シリーズ第二弾となる今回は、『オレステイア三部作』(アイスキュロス)の翻案作品、20世期を代表する思想家・哲学者・作家であるジャン=ポール・サルトルの傑作『蝿』を扱います!
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※ちょっとずつ更新されてます。
※こっそり『本読み会』とは・・・?
『本読み会』の主宰二人のスケジュールの都合で、『本読み会』の開催は年6〜7回が限界です。ですが、もっとこっそりと、個人的なサロン活動としてなら、戯曲を読む会を開催することは、そんなに難しいことではありません。
こっそり『本読み会』は、公式開催だけでは扱いきれない、でも声に出して読んでみたい!そんな作品を、主宰大野が個人的に選んで、こっそり開催する『本読み会』です。
松山がいない分、運営・進行力が落ちています(笑)。普段の回ほどサポートすることができませんので、できれば当日は大野も一参加者となって、皆さんと一緒に会を作っていければと思っています。よろしくお願いいたします!
※第84.5回こっそりサルトル、参加申し込みが定員に達しました。以降は、見学でのご参加のみ承ります。実は見学でも楽しいですよ!お申し込み、お待ちしております。
第84.5回『こっそり本読み会/サルトル』
■作家
ジャン=ポール・サルトル
■作品
『蝿』
翻訳:加藤道夫訳(人文書院『サルトル全集〈第8巻〉恭しき娼婦』収録)
※白水社『現代世界演劇〈5〉実存的演劇』に収録されている石沢秀二訳もありますが、今回は加藤道夫訳を使用します。加藤道夫訳、刊行年は古いのですが、さすが劇作家!とても読みやすく瑞々しい名訳です。白状すると、個人的に加藤道夫が大好きなので、それが選考理由です。ちょっと難しい漢字が多いんですが、学問をする訳じゃなし、勢いで読み進めていきたいと思います!
■日時
2020年2月15日(土)17:30~21:30
■場所
都内・文京区周辺
※詳細は参加者に個別にご連絡差し上げます。
■参加費
諸経費として、お一人様500円(学生さんは無料)
※2020年から参加費を500円に値上げさせていただきました。運営諸経費での赤字解消のための判断、どうぞご理解いただければ幸いです。
※『本読み会』は、戯曲・演劇に興味を持つ若手を応援しています。学割として無料でご案内いたします。
■作品について
20世紀を代表する思想家・哲学者・作家であるジャン=ポール・サルトル。その彼が、紀元前458年上演のアイスキュロス『オレステイア三部作』に題材を取り、1943年ドイツ占領下のパリで上演したのが、『蝿』です。
アトレウス家の呪われた運命に翻弄され、憎悪と復讐の連鎖に巻き込まれていくオレステスとエレクトラの物語を、実存主義を主張したサルトルは、神の意志からも自由であり得る人間の物語として再構成しました。
罪も後悔も、神のものではなく、自分自身で引き受けるもの。
神が力を失い、科学が人を殺すようになった時代に、「神話」はどう語られるのか。
セリフを声に出す中で、探っていけたらと思います。
■おねがい
『本読み会』は、皆様と戯曲の出会いを大切に考えております。図書館やインターネット等を利用し、戯曲はご自身で入手していただければ幸いです。(当ホームページの「戯曲の探し方」もご参照下さい。)
ですが、なかなか手に入りづらい戯曲が多いことも事実です。どうしても手に入らない場合、お早めにご連絡いただければ、当日テキストのコピーをご用意いたします(実費のご負担をいただきます)。
作品を事前に読んでくるかどうかは、参加者の皆様にお任せしております。事前に一度目を通しておくと、物語の流れや構造を落ち着いて味わうことができます。読まずに参加した場合は、物語の展開をハラハラドキドキ楽しむことができます。ご自由にお楽しみください。
■定員について
参加者一人ひとりがしっかりとセリフを読めるよう、毎回定員を設定しております。(定員数は戯曲によって変動いたします。)
申し込み多数の場合には、見学でのご参加をご案内させていただきます。
皆様のご参加をお待ちしております!
参加申し込みは以下の参加申し込みフォームをご利用ください。
※第84.5回こっそりサルトル、参加申し込みが定員に達しました。以降は、見学でのご参加のみ承ります。実は見学でも楽しいですよ!お申し込み、お待ちしております。