今回は『読んで楽しい!現代戯曲』の一環として、2009年に『本読み会』参加者に対して配布された、『本読み会』新聞「リーダーズ」を掲載します。
リーダーズとは
リーダーズというのは以前『本読み会』が発行していたちょっとした読み物で、主宰のほか、参加者の方にも寄稿していただきながら、毎年年始に印刷、配布していました。最近は時間がとれないこともあり作っていないのですが、また機会があれば発行したいなぁと思っています。
2009年リーダーズ:ピンター追悼特集について
さて、今回掲載する2009年のリーダーズですが、ハロルド・ピンターの死(2008年12月24日)を受けて、急遽「ピンター追悼特集」として組まれたものです。ちょうど亡くなる少し前に『本読み会』でピンターを扱った後だったので、寄稿者には、その回にご参加いただいていた、演出家の江尻裕彦さん、作家・演出家・翻訳家の谷賢一さんを迎えました。〜寄稿者紹介〜
江尻裕彦(演出家)
ギルドホール音楽演劇学校で学んだ後、新国立劇場、こまつ座などで演出助手として研鑽を積む。
野村財団からの助成金を得て、英国ロイヤルオペラハウス、ノルウェー国立歌劇場などにて研修。
演劇ユニット←ココカラのリーディング公演でブライアン・フリール、リチャード・グリーンバーグの作品を翻訳・演出した。
谷賢一(作家・演出家・翻訳家)
DULL-COLORED POP主宰。Theatre des Annales代表。
明治大学演劇学専攻、ならびにイギリス・University of Kent at Canterbury, Theatre and Drama Study にて演劇学を学んだ後、劇団を旗揚げ。
2013年『最後の精神分析』の翻訳・演出では、第6回小田島雄志翻訳戯曲賞、ならびに文化庁芸術祭優秀賞を受賞した。また近年では海外演出家とのコラボレーション作品も多く手がけ、デヴィッド・ルヴォー『昔の日々』(日生劇場)、シディ・ラルビ・シェルカウイ『PLUTO』(シアターコクーン)、アンドリュー・ゴールドバーグ『マクベス』(PARCO劇場)などにそれぞれ翻訳・脚本・演出補などで参加している。
ハロルド・ピンターは“現代”を代表する劇作家と言っても過言ではありません。寄稿者のお二人の文章にも、時代を意識した言葉が見られるように思います。今後のイベント期間中でも、ピンターについてはまた別のかたちで扱っていく予定ですので、どうぞお楽しみに。
それでは、2009年『本読み会』新聞”リーダーズ”をお楽しみください。
2009年『本読み会』新聞リーダーズ
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