『本読み会』って?

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『本読み会』は、東京都を中心に活動を続ける戯曲の読書会です。
戯曲をひとりで黙読するのではなく、大勢で声に出しながら読める場を作ろうと、2004年に設立しました。

集まって台詞を読む。ただそれだけ。
でも、それが楽しい。難しい。

『本読み会』では、古今東西の様々な劇作家を取り上げるだけでなく、ワークショップや上演、講演会、季刊誌の発行、お花見、忘年会など、様々なイベントも企画して、参加者同士の交流を深めてきました。

戯曲に込められたたくさんの『声』を、これから一緒に聞いていきませんか。

 

■「戯曲」って?

戯曲とは、演劇として上演される為に書かれるのですが、小説や随筆、詩などと並ぶ、文学の1ジャンルでもあります。
登場人物のセリフとト書きで構成されている読み物で、一般的には「台本」や「脚本」と呼ばれているものです。

戯曲という文学の最大の特徴は何でしょうか。
それは、ある状況や行動といったものを描くのに、主に登場人物の発した言葉、つまりセリフを用いるということです。
逆に言えば、ある状況や行動を理解するのに、その時発せられた言葉しかヒントがないということでもあるのです。

「寒くありませんか?」というセリフは、その言葉を話す人物が神経質であるという事を表現しているのかもしれないし、ある人物がある人物を愛しているという事を表しているのかもしれません。
戯曲には、活字の上では本当に大事なことはほとんど書きこまれていないものなのです。(戯曲を読んでもよく分からないという方は、たぶんこの点につまずいてしまっているのではないでしょうか。)
そういった意味で、戯曲は「未完成の文学」と言えるでしょう。

しかし、それでは戯曲という文学はつまらない、むずかしいものなのかと言えば、決してそんなことはありません。
戯曲の言葉は人が喋ることを前提に書かれているのですから、ひとたび言葉が口にされ、しかもそれが実際に他者とやりとりされると、言葉にならないイメージが次から次へと浮かび上がってきます。
戯曲の魅力、それは、人が語って初めて現れるものなのです。

 

■ そもそも、「本読み」って?

演劇の稽古において、台本を手にしたまま役者が分担して戯曲を読むことを「本読み」あるいは「本読み稽古」と呼んでいます。
「本読み」のあとには「立ち稽古」といって、実際に動きながら劇を作っていくのですが、この「本読み」の段階で、お互いの理解や解釈をすり合わせるのです。

本を読みながら声に出すわけですから「朗読」と似ているかもしれませんが、あくまでその先にある「上演」を視野に入れて読むという点、そして、実際に登場人物の行動を考えながら読む点が大きく異なります。
「本読み」は演劇の立ち上がる最初の瞬間と言えるかもしれません。
(余談ですが、もともと演劇でいう「本読み」とは、作者が自分で書いた戯曲を役者たちに向かって読み聞かせることでした。今でも、伝統ある劇団や古典芸能の世界ではそのように「本読み」を進めていますが、少数派になってしまったと言えます。)

 

■ あらためて、『本読み会』って?

『本読み会』は、集まって戯曲を声に出して読む、とてもシンプルな活動を続けています。
取り上げる作家はさまざま。そして、参加者はもっとさまざま。
俳優、劇作家、演出家、それらを志す学生諸君、高校生。それから、戯曲に初めて触れる人、久しぶりに台詞を読む人、帰国子女、主婦、電気屋、建築屋、宝石商、保険会社をクビになった人、ニートの人、ママになった人、田舎に帰ろうか迷っている人、ごはんをたくさん食べる人、などなど・・・

何度も読んでいるはずの戯曲なのに、『本読み会』に参加してみると作品がそれまでとまったく違う顔をのぞかせることもしばしば。それは、戯曲を読む人の個性が表れるからなんです。
活字で書かれている作品が、声に乗って本から「立ち上がって」くる、そんな瞬間に居合わせることができる。それが『本読み会』の醍醐味ではないでしょうか。

戯曲の言葉には、劇作家が詰め込んだ言葉にできない膨大な量の情報、イメージ、感情などが潜んでいます。
『本読み会』では、そういった言葉を味わうために本読みを続けています。

一度、『本読み会』をのぞきに来てみませんか?

『本読み会』についてもっと知りたい方は
これまでの活動Q&Aをご参照下さい。

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