「本読みなんて不要不急の最たるものだよなー」という内心の声を聞かないようにしながら、なんとかこれまで粘ってきましたが、とうとう使用を予定していた公共施設から使用自粛の要請が出てしまいました。“自粛の要請”なので、強制力はないのですが、皆さんの健康にも直結することですし、とりあえず4月中の活動は自粛することといたしました。
4/4(土)に予定していた第85.5回こっそり『本読み会/アリストパネス』と、4/29(水・祝)に予定していた第86回『本読み会/鄭義信』は、ひとまず延期です。できるだけ早期に日程を決めて再開したいとは考えていますが、状況が不透明ですし、まだ何とも申し上げることができません。
というか、オリンピックも延期になってしまいましたしね・・・シリーズ企画『オリンピックイヤーだよ!ギリシャ劇集合』については、日程だけでなく、タイトルやラインナップも変更することを考えて行かなくてはいけませんね。
またこちらで今後の予定を発信していこうと思いますので、今後もどうぞ応援よろしくお願いいたします。
2020年東京オリンピック開催に便乗し、ギリシャ古典劇とギリシャ劇翻案作品を一年間かけて読んでいこうというシリーズ企画『オリンピックだよ!ギリシャ劇集合』。
シリーズ第五弾となる第86回は、皆様ご存知、鄭義信を取り上げます!
→『オリンピックだよ!ギリシャ劇集合』特集ページはこちらから
→「古代ギリシャ劇について」の紹介ページはこちらから
第86回『本読み会/鄭義信』
■作家
鄭義信
■作品
『たとえば野に咲く花のように』
収録:「鄭義信戯曲集 たとえば野に咲く花のように/焼肉ドラゴン/パーマ屋スミレ」(リトル・モア)
■日時
未定
■場所
都内・文京区周辺
※詳細は参加者に個別にご連絡差し上げます。
■参加費
諸経費として、お一人様500円
※学生の方は無料でご参加いただけます。
■作品について
今回取り上げるのは、『本読み会』では珍しい現役活躍中の作家!劇団「新宿梁山泊」の座付きとして作家キャリアをスタートし、劇団退団後も劇作家・脚本家として人気の鄭義信です。
受賞歴も数多く、映画脚本家としては『月はどっちに出ている』(キネマ旬報ベスト・テン脚本賞)、『血と骨』(キネマ旬報ベスト・テン脚本賞)、『愛を乞う人』(日本アカデミー最優秀脚本賞、キネマ旬報ベスト・テン脚本賞)、劇作としては『ザ・寺山』(岸田國士戯曲賞)、『焼肉ドラゴン』(鶴屋南北戯曲賞、芸術選奨文部科学大臣賞)と、その経歴には目を見張ります。
今回扱う『たとえば野に咲く花のように』は、『焼肉ドラゴン』『パーマ屋すみれ』とともに、“在日三部作”の一作としてよく知られる作品。エウリピデスの『アンドロマケ』主要人物4名の関係を、1951年の日本、とある場末のダンスホールを舞台に移し描き、朝鮮・韓国と日本の戦後史を浮かび上がらせた野心作です。
当日は『アンドロマケ』についても紹介しながら読み進めていく予定です。古代ギリシャと現代日本、鄭義信がどこに共通点を見出したのか、声に出しながら探っていくのも面白そう。さあ皆様のご参加、お待ちしております!
■おねがい
『本読み会』は、皆様と戯曲の出会いを大切に考えております。図書館やインターネット等を利用し、戯曲はご自身で入手していただければ幸いです。(当ホームページの「戯曲の探し方」もご参照下さい。)
ですが、なかなか手に入りづらい戯曲が多いことも事実です。どうしても手に入らない場合、お早めにご連絡いただければ、当日テキストのコピーをご用意いたします(実費のご負担をいただきます)。
作品を事前に読んでくるかどうかは、参加者の皆様にお任せいたします。事前に一度目を通しておくと、物語の流れや構造を落ち着いて味わうことができます。読まずに参加した場合は、まるでお芝居を観ているかのように、物語の展開をハラハラドキドキ楽しむことができます。ご自由にお楽しみください。
■定員について
参加者一人ひとりがしっかりとセリフを読めるよう、毎回定員を設定しております。(定員数は戯曲によって変動いたします。)
申し込み多数の場合には、見学でのご参加をご案内させていただきます。
■新型コロナウィルス感染予防対策について
『本読み会』では、新型コロナウィルス感染予防のため、各種対策を実施しております。参加につきましては、下記ページをよくご確認の上、お申し込みいただきますようお願いいたします。
『本読み会』の新型コロナウィルスへの対応について
皆様のご参加をお待ちしております!
参加申し込みは以下の参加申し込みフォームをご利用ください。