今年はイベント等はなるたけ企画せず、地道に戯曲を読んでいくつもりでおりまして、次はどの作家を読もうかと、日々頭を悩ませております。
今回ご紹介する作家は、以前『本読み会』でも一度読んでいるのですが、個人的に再評価したいという思いがありまして、選びました。超有名作家の、超有名作品です。
早速、ご案内いたします。
参加申し込みは定員に達しました!
見学、キャンセル待ちの枠でお申し込みください!
第73回『本読み会/アーサー・ミラー』
■作家アーサー・ミラー
■作品
『セールスマンの死』翻訳:倉橋健(ハヤカワ演劇文庫)
■日時
2018年7月21日(土)17:30~21:30
※時間がいつもと違います!ご注意ください!
■場所
都内・文京区周辺
■参加費
諸経費として、お一人様300円
■作品について
劇作家アーサー・ミラーについては、説明は不要かもしれません。テネシー・ウィリアムズと共に、戦後のアメリカ演劇を代表する劇作家で、彼の名を出さずに世界の現代演劇を語ることはできません。マリリン・モンローとの結婚、離婚でも有名な作家です。
『セールスマンの死』は、『るつぼ』『橋からの眺め』などと並び、そんな彼の代表作と言える作品です。トニー賞、ピューリッツァー賞を受賞したエリア・カザン演出の初演は1949年。もう70年前の作品となりますが、映画化もされており、現在も多くの上演があるため、多くの方が名前を知っているのではないでしょうか。
作品は、年老いた平凡なサラリーマンの家庭を舞台にしています。「こんなはずではなかった」と理想と現実の乖離に苦しむ家族の姿、競争原理の経済社会の中、ゆっくりと、しかし劇的に死に向かっていく人々の姿は、現代の我々を鏡に映したかのよう。これぞ現代劇、と言える作品です。
現代戯曲の基礎中の基礎と言える作品ですので、読んだことあるよ!という方も多いと思います。私も何度も再読を重ねている作品ですが、本当にその面白さを十分に味わえているのか、現代という時代を超えた本質的な価値を見出せれば、という思いがありまして、『本読み会』で読み直してみようと考えました。
一人で読んでも戯曲は分かりません。よろしければご一緒に、「セールスマンの死」へ立ち会いませんか。
■おねがい
作品は未読のままでもご参加いただけますが、全シーンを読まず、ところどころ飛ばして読み合わせを進める可能性もありますので、一度目を通してからのご参加をお勧めしております。
図書館やインターネット等を利用して戯曲を入手し、目を通していただければと思います。
(当ホームページの「戯曲の探し方」もご参照下さい。)
どうしても見つからない場合は『本読み会』までご連絡ください。こちらでテキストをご用意致します。
■定員について
参加者一人ひとりがしっかりとセリフを読めるよう、毎回定員を設定しております。(定員数は戯曲によって変動いたします。)
申し込み多数の場合には、見学でのご参加をご案内させていただきます。
皆様のご参加をお待ちしております!