イベント『読んで楽しい!現代戯曲』の第二部が始まってしまう前に、いくつか古い戯曲を読んでおきたい!
というわけで、第61回のジョン・フォードに続き、今回も古典の傑作から選びました。
前回はイギリス、エリザベス朝でしたが、今回は日本の作品です。
以下、詳細です。
※第62回『本読み会・鶴屋南北』への参加申し込みが定員に達したため、今後は見学でのお申し込みのみ承ります。見学でも楽しんでいただけるよう配慮していますので、気になっている方は是非お越しください。
第62回『本読み会・鶴屋南北』
■作家鶴屋南北
■作品
『東海道四谷怪談』
東海道四谷怪談 新潮日本古典集成 第45回
東海道四谷怪談 (岩波文庫 黄 213-1)
※岩波文庫の方が手に入りやすく、また、携帯にも便利ですが、新潮日本古典集成の方が、校注や仮名遣いの修正など充実しており、若干読みやすくなっています。お好きな方でお読みください。
■日時2016年8月13日(土)13~17時
※当日午前中(10時半くらい)から、四ツ谷にある於岩稲荷田宮神社をお参りしようと思っています。お岩さんを祀っている神社です。お参り〜昼食〜『本読み会』という流れで行動する予定なので、お時間ある方は良かったらご一緒しませんか。
■場所
都内・千代田区周辺
■参加費
諸経費として、お一人様200円
■作品について
日本人なら知らない人はいないと言ってもいいでしょう。今回は、”お岩さん”で有名な『東海道四谷怪談』です。
しかし、この『東海道四谷怪談』、ただの怪談話でありません。
夫・伊右衛門に裏切られて死んだお岩が、幽霊となって復讐を果たすーーという主筋に、お岩の妹・お袖とその夫・与茂七、お袖に横恋慕する薬屋・直助の物語が複雑に絡んできます。そもそも伊右衛門は、吉良邸への討ち入りを誓いながら脱落した赤穂浪士の裏切り者。文化文政の時代を背景に描かれた、”忠臣蔵外伝”とも言うべき作品です。
そこにリアルに描かれるのは、人間の業と情。本当にゾッとすべきは、幽霊ではなく人間なのかもしれません。
開催は八月、お盆です。
暑い夏の土曜日、怪談で涼しくなれるかもしれませんね。
■おねがい
「東海道四谷怪談」は大変長いお話なので、全シーンを読まず、ところどころ飛ばして読み合わせを進める予定です。しかも、今回読むのは江戸時代後期に書かれたセリフです。黙読する分にはそれほど難しくはないのですが、声に出して読むのは相当手こずるでしょう。
是非一度目を通してからご参加いただければと思います。
ちなみに、参加者には、当日どの辺りを読むのかあらかじめご連絡差し上げる予定です。ちょっと予習してくると、当日楽ができるかもしれません。
拙い読みは皆一緒。江戸の言葉なんて読めなくて当然です。こちらも出来る限りのサポートはさせていただきますし、恥をかくということはありませんので、ご安心ください!
テキストは、図書館やインターネット等を利用して入手し、目を通していただければと思います。
(当ホームページの「戯曲の探し方」もご参照下さい。)
どうしても見つからない場合は『本読み会』までご連絡ください。こちらでテキストをご用意致します。
■定員について
参加者一人ひとりがしっかりとセリフを読めるよう、毎回定員を設定しております。(定員数は戯曲によって変動いたします。)
申し込み多数の場合には、見学でのご参加をご案内させていただきます。
皆様のご参加をお待ちしております!
(大野)