こんばんは、大野です。
先日、友人から頼まれて、プチ・本読み会?のようなことをしました。
参加者は臨床心理を学ぶ院生たち。
演劇経験者も若干名いたのですが、大多数はセリフを読むどころか、戯曲を手に取るのも始めてといった方たちです。
依頼してきた友人は、なんか
「精神分析(フロイトの理論です)に関する本を読んでいて、ハロルド・ピンターの本を読んでみたくなった。」
とかよく分からないことを言っていたのですが、僕もすごい好きな作家なので、二つ返事で了承しました。
で、読んだのはピンターの代表作「料理昇降機(ダム・ウェイター)」。
2日間、合計2時間ほどで読みました。
不条理劇と言われる作品なので、楽しんでいただけるかどうか、ちと不安も感じていたのですが、
結果的にはみな楽しんでいただけたようで、
ピンターの不条理性や、得体の知れない不安や恐怖、
読み手や聞き手によって変わる様々な捉え方について
いろいろと感想を聞くことが出来ました。
なかなか大きい声が出せずに、すんごいおとなしくケンカしてたり、
可愛らしい殺し屋がすごんでたり。
その人の人となりがパーッと出ててみな魅力的。
やっぱり上手い下手じゃないんですよね。本読みは。
上手い下手なんてのはプロに任せときゃいいんだ。
長いこと『本読み会』の活動をしてきて発見したことなんですが、
やっぱり、いい戯曲を選ぶと本読みは楽しくなるんです。
それを再確認しました。あー楽しかった。
「次は何読みましょう?」などと、次回の話も出てきてます。
普段触れない人にこそ、戯曲の面白さを知ってもらいたいですし、
「うちでも『本読み会』やってよ!」
なんて人がいましたら、是非ご連絡ください。
それでは。
(大野遙)