第33回『本読み会』 無事に終了しました。

今年最初の『本読み会』が無事終了しました。
ご報告と、参加者の感想をUPさせていただきます。



『本読み会』では、毎年一回目の会でシェイクスピアを読んでいますが、今回は『マクベス』。シェイクスピア全集 (3) マクベス
言わずと知れたシェイクスピアの代表作。
四大悲劇のひとつに数えられる名作です。

ちなみに、シェイクスピアの四大悲劇とは?

『マクベス』
『ハムレット』
『オセロー』
『リア王』

の四作。

『ロミオとジュリエット』が入っていないところがひっかけです。

1月15日(日)、休日にもかかわらず参加して下さったのは全9名。
簡単な自己紹介をしていただいた後、それぞれ経験も年齢も性別も異なる方々が「戯曲を読む」という共通の興味をたずさえて、いざ『マクベス』のページをめくります。

初めて顔を合わせる方が多い中で声を出して戯曲を読むのは、なかなか勇気がいるだろうな・・・というこちらの心配をよそに、第一幕魔女の登場から、ぐっと呪いをかけてきます。
戯曲に内蔵されている台詞のリズムが、声に出すと改めて明確に立ち上がり、それが他の読み手にも波及してひとつの大きな流れができていくさまを感じた方も多かったのではないでしょうか。

意外な展開だったのですが、お持ちいただいたちくま文庫『マクベス』(松岡和子訳)は、買った時期によって版が異なり、参加者の間で微妙に台詞が食い違う箇所もいくつか見受けられました。
これが混乱をまねくでもなく、「どうしてここの台詞を訳し直したのか?」という疑問を突破口に、さらに戯曲を深く読むことへつながっていったのが印象的です。

また、演劇の公演やひとりで黙読ではなかなかできない、『本読み会』でしかできないことに、「読み手を変えて同じ箇所を何度か読んでみる」「普段はおよそ割り当てられないような役を読める」があるかと思います。

読み手を変えたり、演じ手を変えてやってみることは、演劇の稽古場では時折あることですが、多くの場合時間の制約の中、ひとつの役をひとりの役者が担当することがほとんど。
しかし今回、『本読み会』では、全員がほぼ全ての主要登場人物の台詞を読みました。担当する役が変わることで、戯曲の捉え方がより多角的になっていきます。
同様に、現代劇の女形でもないかぎり男性がマクベス夫人を読む機会はそんなにない。そういった試みが気楽にできてしまうのも、『本読み会』の魅力です。

参加者がそれぞれの『マクベス』を頭に浮かべ、それらを互いに擦り合わせて、取り替えて、会が終わるころには、どこか新しい『マクベス』のイメージが浮かんでくるような、そんな『本読み会』であったように感じられます。

最後に、参加者のお一人から寄せていただいた感想をご紹介します。

*****

先日は本読み会に参加させていただき、
楽しい時間を過ごすことができました。
ありがとうございます。

私は活字中毒で小説や実用書を中心に、
年200冊くらいを読んでいます。
なので、本を読むということには慣れているし、
読解能力もあるつもりです。
ところが、戯曲となると読んでいても目が滑る。
内容がよく分からない。
たとえ面白いと思った舞台の戯曲ですら同じです。

そんな訳で、本読み会に参加させていただきました。

本読み会で、読み手(役者さん?)が
それぞれ脳裏に描いた役の通りにセリフを口にするのを聞くと
「ああ、こういう意味なのか」とか
「この役はこんな気持ちなのかな?」と
感じることができて、面白かったです。

小説は作者と読者で成立するコンテンツですが、
戯曲は作者と読み手(役者)と聞き手(観客)が居て、
始めて成立するコンテンツなのだな、と感じました。
劇団などに参加していないと味わえない楽しみが
本読み会という場だと味わえるので、
またお邪魔させていただきたいです。

*****

ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。

次回『本読み会・劇場で読むアラバール!』は、
3/30(金)15:00~17:00
北区の劇場「シアターバビロンの流れのほとりにて」で開催。

これは『本読み会』特別企画上演『建築家とアッシリアの皇帝』の併設企画として開催いたします。上演とあわせて、ぜひお楽しみ下さい。

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